ある日、高校生の生徒さんが教室にあった古い教科書が気になって読んでみました。Contact USAという洋書のリーディング教科書です。
A君:"As you walk along the street in any American city, you see many different faces. You see Oriental faces, black faces, and white faces. ........."
A君:「あなたが、、どのアメリカの町の道に沿って歩く、、、時に、、あなたは異なった多くの顔(人)を見ます。....」
A君:「ん~?この文章って、~の時って書いてあるけど、"When"じゃだめなの?」
五十嵐:「今の文章だと、、、"As"ですね。"While"もありかな。でも、"When"だと、、文法上というより、意味上ちょっとね。」
A君:「何で?"AS"も"WHEN"も、~の時にって感じの意味でしょ?」
五十嵐:「あ、それ、ブログに書こう。」
と、いう事で、説明スタート!文章で伝わるか心配ですが、、、。「接続詞の用法」で、「~の時、、間、、」その辺りの意味だけお話しします。全部話すと相当長いので。
まず、辞書では何と書いてあるのか、それぞれの意味を調べてみました。
★when:~の時に、~している時 他難しい説明が書いてある、長いので読むの止めた。
★as: ~している時、~しながら、~と同時に ※whenよりも同時性の意味が強い。他、難しい説明が書いてあるので目を背けた。
★while: ~する間、~している合間に、~と同時に 他、無意識に目を背ける説明が記載。
以上だけ見たら、、、「どれでもいいじゃん。」となってしまいますね。
やはり、日本語の感覚で使ってしまうと正確に使えないようですので、それぞれの意味を思いっきり変えてみました。少々不自然な日本語ですが、意味の違いを良く考えてみて下さい。
★when: ~するその一瞬の時、~したその一瞬の時、
★as: ~しながらの間のその時に、~している間のその時に、
★while: ~しながらの間のその時に、~している間のその時に、
どうでしょう?何となく感覚つかめますか?
ですから、先程の英文、、
As you walk along the street...にWhenを入れると、
When you walk along the street in any American city, you see many different faces.
「あなたは通りを歩く(その一瞬の)時に...」
となり、まるで、「歩き出したその時に多くの人々を見る」ような文になります。
ですから、やはり、As~を入れてあげて、
As you walk along the street in any American city, you see many different faces.
「あなたが通りを歩いている(その間の)時に」
と、してあげれば、「ブラブラと歩いている間に多くの人を見る」となって不自然ではありませんね。
ここで、「おい、Whileは、じゃ、何なの?ASと全くおなじじゃないか!」と思った方、、さすが。
ネイティブの話によれば、ASは多くの意味(~なので、~しながら、~のように、~なので等)があるため、文章によっては、どれだか分からない場合があるので、もっとシンプルなWhileを多用するそうです。
最後にそれぞれの文の違いを想像してください。
①When she opened the door, she said, "Good bye."
②As she opened the door, she said, "Good bye."
どうでしょうか?彼女の様子が想像できますか?ちょっと変な日本語訳ですが、
①は、「彼女はドアを開けるその時、さよならと言った。」
②は、「彼女がドアを開けている間(開けながらその時)、さよならと言った。」
以上のようになり、両方とも(~の時)と日本語に訳してもおかしくないですが、英文上では、意味が異なっているという事です。
AS, WHEN, WHILE, それぞれ用法が多くあり、少々複雑なのですが、皆さんが良く迷うところだけピックアップしました。より深く使えるようになりたいと思った勇敢な方は、今一度辞書を読んでみて下さい。
A君、分かってくれた? これじゃダメかい?
【お知らせ】
ブログでは「スクールの事」「休日行ったところ」「英語」「英文法」等いろいろと書いていますが、「英文法」でのアクセスが多いです。
以下のクリックすると「英語, 英文法」のみが一覧に表示されます。英文法系のみご覧になりたい方はクリックどうぞ。よくある文法解説動画ではなくて、生徒さん達が実際にその語彙、文法を使う際に不思議に思ったり、疑問に思ったことへ対応した内容です。
↓
カテゴリー:【英語, 英文法】
YouTubeにもブログの紹介をしています。
お知らせでした。